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楽天・小郷 3500万円アップの6600万円でサイン 来季はOPS800台目標 球団には大胆要求

スポニチアネックス 2024年12月16日 16時32分

 楽天の小郷裕哉外野手(28)が16日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3500万円アップの6600万円でサインした。(金額は推定)

 会見場に表れた小郷が笑顔を振りまいた。「サインしました。村林の旧背番号(66)くらいです」と金額をズバリ明かすと「来年は自分の成績だけでなく、チームを引っ張る気持ちで、今年以上の数字を残したい」と語気を強めた。

 12球団唯一のフルイニング出場で打率・257、7本塁打、49打点をマーク。安打数は同僚の辰己に次ぐリーグ2位の145本。盗塁数もソフトバンク・周東に次ぐ同2位の32と飛躍した。

 球団からは「チームの順位も考えて欲しい」と中心選手としての自覚を促されると、すかかず大胆なリクエストで返した。「ホームランテラスをつくっていただけませんか?」。みずほペイペイ、ZOZOマリンに設置済みの“フェンス”を楽天モバイルにも新設して欲しいと直訴した。

 全ては12年ぶりのリーグ優勝へ、打者として貢献したが故の「要求」だった。個人的な目標としてはOPSを高めることだ。「OPSが高い打者が多いチームが優勝できるので」。今季パ・リーグでOPSトップはソフトバンク・近藤の・960。以下栗原、山川とソフトバンク勢が3人並んだ。小郷は「自分は足元を見て・800台に行ければ」と今季・695からのジャンプアップに意気込んだ。

 また同僚だった田中将大投手(36)の巨人移籍が決定的となったことに「不思議な感じはしますけど、対戦できるのは楽しみです」と語った。田中将がナインに別れを告げた先月の球団納会で「結果を残し続けることが一番難しい」とあいさつしたが、今の小郷にとって心に響いた言葉だったという。新天地に移籍する日米通算197勝右腕の金言を胸に、小郷が「チームの顔」として飛躍のシーズンを迎える。

 ▼OPS 野球において打者を評価する指標の1つで、出塁率と長打率を足し合わせた値。打席あたりの総合的な打撃貢献度を表し、数値が高いほど、打席あたりでチームの得点増に貢献する打者だと評価される。9割台が優秀とされる。

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