想像通りのサイズだった。169センチ、60キロ、昨年の高校サッカー選手権で技ありのループシュートを決めた静岡学園のドリブラー庄大空(しょう・はるく=大阪学院大1年)。インカレ出場を決めたチーム取材に授業終わりの1年生は慌ただしく駆けつけてくれた。
「体が小さいので足元で繋ぐ大学でサッカーがしたいと思って何試合か見て進学を決めました」。現在は地元の大阪に戻り大阪学院大サッカー部に所属、後期のリーグ戦からは出場時間も増え始めゴールやアシストで勝利に貢献し始めている。
「自分の武器であるドリブルが通用したので、これからは結果にこだわってやっていきたい」。
今春、チームからは3人のJリーガーが誕生する。「結果にこだわっていく」と話す庄の視線ももちろんそこにある。高卒で川崎Fに入団した神田奏真(18)とは幼稚園からずっと同じチームでプレーしてきた。
「ACLEでゴールしていましたが祝福メッセージは特に…でも良い刺激をもらっています」と意識しないわけにはいかない存在だろう。
「ポジションも似ているのでコマサはライバルですね」。左サイドで圧倒的なテクニックを見せる同じ大学に通う1年生の志賀小政も静学出身のドリブラーだ。
「高校生として今でも思い出に残る時間でした、色々な人に見てもらって、良い場所でサッカーが出来るので楽しんでほしい」と全国の高校生にエールを送った小さな「超人ハルク」。緑から青へとユニホームはカラーチェンジしたがドリブル中心のスタイルだけは変えずにさらなる高みを目指す
(長嶋 久樹)