アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」(ONE)は、16日に都内で会見を行い、25年3月23日にさいたまスーパーアリーナで「ONE172」の開催を発表。さらにメインイベントでは、K-1元3階級制覇王者でISKA世界ライト級王者の武尊(team VASILEUS)と元ONEフライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)のドリームマッチが決定した。
ONEのチャトリ・シットヨートンCEOは会見冒頭に「日本に戻って来られることにとてもエキサイトしています。PRIDE時代から30年ぶりとなる視聴者を集める最大級のイベントを予定しています。MMAのみならずキックボクシング、ムエタイ、グラップリング、あらゆる格闘技のコミュニティーを集めるイベントになります」と話した。
会見終了後の囲み取材では、全カードの半分は日本VS世界の対戦カードになると示唆した。「来年1月の公式発表を待ってほしいけど、サプライズがあります。PRIDE時代にもなかったような最大級の大会になる」と世界が注目する大会にすると誓った。
今年夏に開催された「超RIZIN3」では、さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンに約4万7000人を動員した。「今、世界で大きな団体はUFCとONE。これは絶対に言えること。世界規模で考えてほしい。RIZINは会場に来る人が多いかもしれないけど、ONEは世界195カ国のプラットホームを持っているので、世界中が見ることができる」と比較することが難しいという。
そしてRIZINや榊原信行CEOにリスペクトを持ちながらも「今のRIZINはトップじゃない。ブレイキングダウンの選手やユーチューバーが出場したり、あれはエンターテインメント。ベルトの意味合いも変わってくる」とコメントした。
チャトリCEOは、日本人の母親とタイ人の父親を持つハーフのため近い将来、日本で生活する意思があることを明かした。「生活のベースを日本に移すかもしれないです。母と一緒に日本に住みたいという思いもあります」と語った。