「山の妖精」後継者が決まった。来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝に出場する前回3位の城西大が16日、オンライン取材会を行い、櫛部静二監督(53)が山上り5区候補に斎藤将也(3年)を指名。前回2年連続5区区間新記録で躍進の立役者となった卒業生・山本唯翔(現スバル)の「穴を埋める適任」とした。
斎藤は山上りの前哨戦となる22年11月の「激坂最速王決定戦」で後に「山の妖精」と呼ばれる山本を抑えて優勝した。標高差981メートルの13.5キロをトップで駆け抜け、鮮烈な印象を残した。あれから2年連続2区を経験した斎藤は「100%の走りができれば区間賞はいける。区間新を出す準備もできている。僕の仕事は1番でたすきを持ってくること」と強気に語った。
福井県出身。同郷の国学院大の大エース平林清澄(4年)や青学大主将の田中悠登(4年)は旧知の先輩だが「ライバルです。仲間ではない」と気合十分。駒大を含めた3強崩しへ、新エースが山に挑む。