来季へ向け、充実の一週間となった。4年ぶりにパ・リーグを制したソフトバンクが16日、優勝旅行先のハワイから帰国。福岡空港で取材に応じた小久保裕紀監督(53)はこんがりと日焼けした顔で「これで気分的には一回、リセットできる。各自がいい切り替えの旅行となった」と話した。
5泊7日のV旅行には選手、スタッフ、家族ら総勢415人が参加。指揮官はホノルル到着初日の優勝祝賀パーティーでは人生初めてのフラダンスも披露した。
リーグ連覇、日本一奪回へ向けて野球モードに入る。その実現のために球団は補強ポイントである投手力の強化に動き、レッドソックス傘下3AからFAとなった上沢直之投手(30)の獲得が決定的。指揮官は「真っすぐとフォークの出どころが見にくい。(フォームの)力感の割には手元で球がくる」と日本ハム時代に70勝を挙げた右腕の印象を語った。
現時点では有原、モイネロ、スチュワートの3投手の開幕ローテーション入りが内定している。先発は7枠を想定しており、残る4枠を巡る競争が来春キャンプから本格的にスタートする。正式発表が間近な上沢が加われば、より高いレベルでの争いになる。