【24年12球団記録レビュー】楽天・辰己が76年ぶりに記録を塗り替えた。143試合中142試合にフル出場。先発を外れた4月6日のソフトバンク戦も代走から守備に就き6年目で初めて全試合出場を達成した。
わずか2失策で守備率.995。広い守備範囲で397刺殺を記録し、48年青田昇(巨)が持つ外野手のプロ野球最多刺殺記録(391)を更新した。守備機会は404度。400超えは前記の青田408、同年呉昌征(神)の407に次ぐ3人目で、2リーグ制後では初めてだった。文句なしの4年連続ゴールデングラブ賞。パの外野手で4年連続は福本豊の12年連続を筆頭に15人目。楽天では全ポジションを通じて田中将(投=11~13年)の3年連続を抜く最多となった。
今季は守備だけでなく打撃でも存在感を見せた。158安打、打率・294、58打点はいずれもキャリアハイ。特に安打はリーグ最多で自身初の打撃タイトルも獲得した。攻守で結果を残しベストナイン&ゴールデングラブ賞をダブル受賞。楽天では20年鈴木大(三塁)以来4年ぶり、延べ11人で外野手では初の栄誉となった。
オフの表彰式でも個性的ないでたちで話題となりチームの顔になりつつある。来季もグラウンドの内外で注目していきたい。(記録課・八田 朝尊)