今季取得した国内FA権の権利を行使せず残留したDeNA・佐野が、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3年契約で出来高払いを含む総額6億円でサインした。
11月12日に残留を発表。会見ではオフの熟考期間を「悩むと思ったけど思ったより悩まなかった」と振り返り、「あの時(16年ドラフト9位)獲得してもらいプロ野球人生が始まったので」と球団への恩義を強調した。
20年に首位打者、22年には最多安打のタイトルを獲得したが、今季は139試合で打率・273、8本塁打、62打点。日本一を決めたソフトバンクとの日本シリーズ第6戦は代打出場だった。外野は筒香、桑原、梶原、度会らがそろう激戦区で「レギュラーをつかまないと」と拳を握る。
一方で11月のプレミア12では侍ジャパン初選出。「トップクラスの選手とプレーし、もっといい選手になりたいと思った」と目を輝かせ、「また選出されたい」と26年春のWBC侍入りも見据えた。
自主トレはここ数年松田宣浩氏(本紙評論家)の「熱男塾」に参加も、今オフは実施されず。パフォーマンスの「デスターシャ」を22年春に一緒に初披露した「初期メン」の知野、山本と、佐野の出身地である岡山県の倉敷市内で実施する。(大木 穂高)