日本ハム・池田隆英投手(30)が16日、苫小牧市の結婚式場で行われたトークショーに参加した。2年連続最下位から2位に躍進したチームのブルペンを支えたセットアッパーは、来季に向け「究極の便利屋」になることを決意。どんな場面でも右腕を振る。
中継ぎは、イニングの頭からだけでなくイニング途中や、満塁機での登板もある。一球ごとに雄叫びを上げる魂のセットアッパー・池田は今季同様に、来季もどんな場面でもマウンドに向かう。
「“便利屋さん”と言ったらいいのかな。いつでも行ってくれと言われる人の方が、中継ぎの価値は高いと思っている。それは必要とされているからなので、続けていきたい」
今季は右肘痛で出遅れたが、7月に1軍昇格すると29試合に登板し15ホールドで、防御率3・80。その裏で登板がない日もブルペンで肩をつくるなど、シーズン終盤には疲労がたまっていった。
上着を着込んで体を冷やさない工夫もしたが「(投球練習で)8球ぐらい投げてステイして、もう一回、8球投げると16球になる。体が追いついてこないのが現実にあった」と中継ぎ特有の苦労を振り返る。グラウンドから見えない部分での準備も模索する。
苫小牧市でのトークショーでは「個人の目標はホールドを増やす」と宣言した。「(来季も)いい場面で回ってくると思うので、勝った状態で後ろに回したい。(こだわるのは)ホールド数なので、数を重ねていきたい」。来季は年間通じてフル回転し、リーグ優勝&日本一のキーマンになる。(田中 健人)