横浜F・マリノスは17日、横浜市内の本社で西野努スポーティングダイレクター(SD、53)の就任会見を行った。
冒頭で「大事なのは、これまでマリノスが掲げてきたアタッキングフットボールを基本変えず、一方でサッカーが変わっていく環境の中で、国内で勝ち、アジアで勝ち、継続的に世界で戦えるチームづくりをする」と話し「すでに来季に向けたチーム編成に着手している」と語った。
英語も堪能で英リバプール大への留学経験があり、フットボール産業MBAを取得している西野氏。マンチェスターCなどを傘下に置く英国のシティー・フットボール・グループ(CFG)とともにチーム編成に着手しており「いろんな情報を入れ、クラブとして意思決定する。今後、さまざまな発表があると思うが、期待していただいていいと思う」と話した。
同席した中山昭宏社長も「大変心強く、(手腕に)期待している」とコメント。この日は早速、来季新監督としてスティーブ・ホーランド氏の就任も発表された。王座奪還へ、さらなる強化進めていく。
◇西野 努(にしの・つとむ)1971年(昭46)3月13日生まれ、奈良県出身の53歳。奈良高、神戸大を経て93年に浦和へ入団。DFとして9シーズンでJ1通算107試合出場6得点。01年限りで現役引退後は産業能率大の教授などを歴任し、20年から今季途中まで浦和のテクニカルダイレクター(TD)を務めた。公式ブログ「西野塾」ではスポーツビジネスやクラブ経営について執筆している。