巨人の桑田真澄2軍監督(56)が17日、フジテレビ「ぽかぽか」(月~金曜前11・50)に生出演。1994年10月8日にナゴヤ球場で行われた伝説の「10・8決戦」を振り返った。
「10・8決戦」は1994年10月8日、ともに69勝60敗で並んでいた巨人と中日がシーズン最終戦で激突。勝った方が優勝する大一番で、巨人・長嶋茂雄監督が「国民的行事」と呼んだことでも知られている。
桑田2軍監督は現役時代、この「10・8決戦」で3点リードの7回から登板。中日打線を抑え、チームをリーグ優勝に導いた。
この一戦を「忘れられない試合」として紹介し「緊張もしましたが、僕はどちらかというと“ありがたいな”って思ってマウンドにあがりましたね」と回想。その理由として「こういう試合、2度とない。現役時代にあるか、ないかの試合ですから、こんなありがたいことないなって思って投げましたね」と語った。
また、この試合の数日前に神宮球場で8回まで投げたことや「10・8決戦」は先発が槙原寛己、2番手が斎藤雅樹だったことから「大先輩2人でいってくれるだろうって思ってたんですけど、長嶋監督から“しびれるところで行くぞ”って言われて、僕はここで投げさせてもらえるのはありがたいなって。本当にありがたかったなって思いました」と振り返った。
その上で「高校時代からこういうプレッシャーのかかる試合をたくさん投げる経験をさせてもらったので、こういう時はちびったらダメなんですよ。ありがたい、できると思ってやるしかないんですよ。だから良い結果につながった」と重圧のかかる一戦での心の持ち方はPL学園時代の経験で学んだと明かした。
ただ、普段は「弱い男なので、結構マイナス思考なんです。“俺、ダメだよな、無理だよな、小さいし”って」とネガティブな一面もあるといい「そんな自分が嫌なので、どうしたら前向きになれるかを考え、言葉に出していくんです」とも語った桑田氏。「結局、スポーツは最後は気合と根性。今でも選手たちに言います。“最後は気合やで”って。五分五分の戦い。プロ野球は紙一重ですからね。最後は気合」と持論を口にした。