ラグビーリーグワン1部で昨季3位の東京SGが17日、東京都府中市のグラウンドで報道陣に練習を公開。21日の開幕節・埼玉戦（東京・味の素スタジアム）で移籍初出場初先発を目指すSH福田健太（前トヨタ）が取材に応じ、「どこで成長できるかを考えて、ここに移籍した。ワクワクしている」と抱負を語った。
18年度に明大で主将を務め、22季ぶりの大学日本一をけん引した福田は、19年4月にトヨタ自動車（現トヨタ）入り。23年W杯日本代表メンバーに選出されるなど活躍したが、前所属では元オールブラックスのアーロン・スミスが昨季加入し、出場機会が減少。明大時代の恩師である田中澄憲氏がゼネラルマネジャー（GM）を務める新天地へ移籍を果たした。
両チームはプレースタイルもクラブカルチャーも異なるが、よりアタック志向の強い東京SGのラグビーについて「1人1人の判断が重要になる。楽しい。ラグビーは生き物なので、スペースを探してアタックすることが大事」と表現。じゃんけんに例え、「トヨタは正々堂々している。サントリーは後出しじゃんけん」と、より選手個々の裁量や判断の比重が多いことを明かし、楽しんでいる様子だった。
開幕初戦では旧トップリーグ時代から数えて4季連続で決勝に進出している埼玉と激突する。相手に不足なく、盛り上がることは必至。当日は3万人を超える来場者が見込まれており、福田の新天地デビューが待たれる。