落語家の桂米紫(50)が18日、大阪市内で「桂米紫 独演会」(来年2月11日、サンケイホールブリーゼ)の取材会を行った。
今年2月、30周年を記念して初めて同ホールで独演会。「米朝一門にとって大事なサンケイホールで、一生に一度、これっきりやと思って全力を出し切ってしまったんですが…。今年を上回る会にしたい」と笑わせながら意気込んだ。
6月に亡くなった桂ざこばさん(享年76)の孫弟子にあたる。大事なところで、かんだ時、高座を下りた米紫に、ざこばさんが「兄ちゃん、かむのも味やで」と、かみながら励ましてくれたのが楽しい思い出。本番前、最高潮に緊張していた日、ざこばさんから「“つまずいて(高座に)上がってみい”と。“空気が変わるかもしれんで”と。もちろん、そんなことはできなかったけれど、今思えば人生においても通じる話ではなかったかな?と心に残っています」としみじみ語った。
独演会では「みかんや」「蛸芝居」に「一番好き」という大ネタ「らくだ」を披露する。