タレントで女優の野呂佳代（41）が、18日放送の日本テレビ系「1周回って知らない話SP」（後7・00）に出演し、アイドル時代に経験した想定外の挑戦について明かした。
AKB48の一員として芸能界デビューし、姉妹グループのSDN48を経て独り立ち。芸人ばりの体を張った立ち回りで人気になった。
憧れていた女優へのステップのためのアイドルだったが、総合プロデューサーの秋元康氏からは思わぬ提案をされたという。「佐藤と2人で、漫才やってみない？」。同期の佐藤夏希さんと漫才コンビを結成。女優とは対極をなす方向性だったが、受け入れた。秋元氏は「この人はこういうところが伸びるというのをいつも探している中で、野呂さんは天真らんまんさと、自虐ネタを言っても暗くならない、女の子版のとんねるずになればいいなと思って」と振り返った。
野呂は佐藤と、ニックネームをもじった「なちのん」というコンビで、「M―1グランプリ」にも2度、挑戦。しかし、2回戦進出が最高成績だった。
吹っ切れない気持ちのまま過ごしていたある日、心に響く助言をくれたのが、母だという。再現VTRでは、愚痴が止まらない野呂に、母が「あんた、まだ言ってるの？どうしていつまでもアイドル気分なの？人と違うことも一生懸命やればいいじゃない？」と背中を押す場面が。「笑ってもらっているうちが華だよ」と、前向きな言葉もかけられた。
「秋元先生も一生懸命、ネタ合わせとかして考えてくれて」と野呂。両親もお笑い担当になった自分を応援してくれていたそうで、「分かってないのが私だけなんですよ。みんな分かっているのに、腐ったり。やればいいだけなのに、それが大変だったんですけど。やった方がいいよねって分かっていたんだけど、分かっていないのは自分だけだった」と、当時の葛藤を振り返っていた。