プロボクシング元世界ミニマム級主要4団体王者の高山勝成(41=石田)が18日、フィリピンのゼネラル・サントス市で日本ボクシングコミッション(JBC)非公認のIBO同級王座決定戦に出場した。7戦全勝(3KO)ながら6回戦までしか経験がないカー・ル(24=オーストラリア)に12回判定3―0(120―108、119―109、118―110)で勝ち、同王座を獲得した。
1年3カ月ぶりの試合。身長1メートル58の自身より低い相手に対し、自ら距離を詰めて手数で圧倒し主導権を握った。6回あたりで少しペースダウンしたものの、8回からは距離を取って要所で攻め込んで連打するなど終盤まで実力差を見せつけた。
14年に30歳で愛知県の菊華高へ入学した高山は21年春に名古屋産大を卒業。翌22年に教育実習を終えて23年春に教員免許を取得した。ボクシングでの心残りを解消するとして23年6月に復帰戦を勝利。続く9月の試合も制し2連勝中だった。