第79回毎日映画コンクール(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の各賞候補作・者が出そろった。俳優部門はジェンダーフリーの観点から、男優・女優の区別を撤廃しての初の選考となる。三宅唱監督(40)の「夜明けのすべて」が最多7部門、濱口竜介監督(46)の「悪は存在しない」と入江悠監督(45)の「あんのこと」が6部門で続く。主演俳優には「あんのこと」と「ナミビアの砂漠」で、それぞれ河合優実(23)がノミネートを果たした。スポニチグランプリ新人賞には「ぼくのお日さま」から越山敬達(15)と中西希亜良(13)、「カラオケ行こ!」の齋藤潤(17)ら7人が候補に上った。選考結果は年明け1月17日の毎日新聞とスポニチで発表。
※五十音順、敬称略
【作品部門】
◆日本映画大賞
「悪は存在しない」(監督濱口竜介)、「あんのこと」(監督入江悠)、「侍タイムスリッパー」(監督安田淳一)、「ナミビアの砂漠」(監督山中瑶子)、「夜明けのすべて」(監督三宅唱)
◆外国映画ベストワン賞
「哀れなるものたち」(監督ヨルゴス・ランティモス)、「オッペンハイマー」(監督クリストファー・ノーラン)、「関心領域」(監督ジョナサン・グレイザー)、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(監督アレックス・ガーランド)、「人間の境界」(監督アグニエシュカ・ホランド)
【俳優部門】
◆主演俳優賞
石原さとみ「ミッシング」、上白石萌音「夜明けのすべて」、河合優実「あんのこと」、河合優実「ナミビアの砂漠」、草なぎ剛「碁盤斬り」、草笛光子「九十歳。何がめでたい」、山口馬木也「侍タイムスリッパー」、横浜流星「正体」
◆助演俳優賞
池松壮亮「ぼくのお日さま」、奥平大兼「Cloud クラウド」、忍足亜希子「ぼくが生きてる、ふたつの世界」、カルーセル麻紀「一月の声に歓びを刻め」、佐藤二朗「あんのこと」、藤竜也「大いなる不在」、山田孝之「正体」、吉岡里帆「正体」
◆スポニチグランプリ新人賞
栗原颯人「HAPPYEND」、越山敬達「ぼくのお日さま」、齋藤潤「カラオケ行こ!」、中西希亜良「ぼくのお日さま」、羽村仁成「ゴールド・ボーイ」、早瀬憩「違国日記」、山本奈衣瑠「SUPER HAPPY FOREVER」
【スタッフ部門】
◆監督賞
入江悠「あんのこと」、黒沢清「Cloud クラウド」、白石和彌「碁盤斬り」、濱口竜介「悪は存在しない」、三宅唱「夜明けのすべて」、安田淳一「侍タイムスリッパー」、山中瑶子「ナミビアの砂漠」
◆脚本賞
加藤正人「碁盤斬り」、野木亜紀子「ラストマイル」、濱口竜介「悪は存在しない」、港岳彦「ぼくが生きてる、ふたつの世界」、安田淳一「侍タイムスリッパー」、和田清人 三宅唱「夜明けのすべて」
◆撮影賞
池田直矢「十一人の賊軍」、浦田秀穂「箱男」、奥山大史「ぼくのお日さま」、北川喜雄「悪は存在しない」、佐光朗「八犬伝」、月永雄太「夜明けのすべて」
◆美術賞
安宅紀史「Cloud クラウド」、今村力 松崎宙人「碁盤斬り」、磯貝さやか「雨の中の慾情」、沖原正純「十一人の賊軍」、佐々木尚「八犬伝」、林田裕至「箱男」、Yang仁榮「ラストマイル」
◆音楽賞
石橋英子「悪は存在しない」、勝本道哲「箱男」、佐藤良成(ハンバート ハンバート)「ぼくのお日さま」、Hi,Spec「夜明けのすべて」、安川午朗「あんのこと」、渡邊琢磨「Cloud クラウド」、渡邊琢磨「ナミビアの砂漠」
◆録音賞
浦田和治「碁盤斬り」、浦田和治「十一人の賊軍」、川井崇満「夜明けのすべて」、小清水建治「ぼくが生きてる、ふたつの世界」、田中博信「ミッシング」、藤丸和徳「あんのこと」、松野泉「悪は存在しない」