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小栗旬 新型コロナ題材の映画「フロントライン」で5年ぶり単独主演 クラスターに対応した医師熱演

スポニチアネックス 2024年12月19日 7時2分

 俳優の小栗旬(41)が、来年6月公開の映画「フロントライン」(監督関根光才)に主演する。日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染(クラスター)が確認された豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号の船内で対応、治療に当たった医師たちを描く物語。小栗の映画主演は単独では2020年「罪の声」以来5年ぶり。災害派遣医療チーム「DMAT」の指揮を執る医師を演じる。

 ダイヤモンド・プリンセス号が世界56カ国の乗客・乗員3711人を乗せ横浜港に入港したのは20年2月3日。1月25日に香港で下船した乗客1人に新型コロナの感染が確認され、入港時には100人を超える乗客が同様の症状を訴えていた。

 要請を受けたDMATが出動。災害医療を専門とする精鋭たちだが、最前線で当時は未知だったウイルス、政府の方針とも闘いながら全員の下船が完了した2月21日までが描かれる。

 フジテレビのドラマ「救命病棟24時」「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」などを手掛けた増本淳プロデューサーが、実際に乗船した医師の話に基づいてオリジナルで脚本を執筆。小栗は「当時自分が知らなかった、闘った人たちがいるという物語に非常に引き込まれ、映画として作るべきだと感じた」と出演を決意した。

 さらに「忘れてはいけない大きな出来事だと思うし、それを映画として届けるということは僕たちにとっても挑戦だった」と撮影を述懐。作品は既に完成しており、「凄く力のある映画。どのエピソードも実話をベースにしたものなので、とてもドラマチックでした。全員が主役になっており、参加できたことを誇りに思います」と自信ありげだ。

 小栗とともに対策本部を統括する厚生労働省の官僚役で松坂桃李(36)、DMATのメンバーで池松壮亮(34)、窪塚洋介(45)が共演。窪塚には小栗自らオファーをし「もともとリスペクトのある俳優さんばかりなので、こんな幸せな場所はなかった」と満足そうに振り返った。

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