史上初の3度目の満票でナ・リーグMVPとなったドジャース・大谷翔平投手(30)が来年1月25日(日本時間同26日)、全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の晩さん会に出席すると17日(同18日)、米メディアが伝えた。節目の100回目となる同イベントには、ア・リーグMVPとなったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)も出席予定。グラウンド外では初の両雄のツーショットや、今年に続く大谷の英語スピーチに注目が集まる。
ニューヨークのマンハッタン中心にそびえるヒルトンホテルで行われる、恒例の晩さん会。ニューヨーク・ポスト紙のマイク・プーマ記者が「大谷、ジャッジ、“OMG”のメッツの選手や多くの人が参加します」と17日(日本時間18日)、X(旧ツイッター)で伝えた。
全米野球記者協会が選出した各賞の受賞者が毎年出席する、恒例のイベント。スター選手が招待されて集結し、ディナーをともにする「アワードディナー」とも呼ばれる伝統のオフの催しとなっている。大谷は新人王を獲得した翌年の19年、昨季2度目のMVPに輝いて迎えた今年1月に続き2年連続3度目の出席となる。ドジャースへの移籍も決まった後だった今年1月は、ブラックシャツに蝶ネクタイ、濃紺のタキシード姿で登場。「This MVP award is very prestigious and winning this award mean the world to me.(このMVPは非常に名誉ある賞であり、この賞を受賞することは非常に意味のあることです)」など約2分間、全て英語でスピーチを行い注目を浴びた。
記念すべき100回目の晩さん会で、最も注目されるのはMLBの2大スターの共演だ。ワールドシリーズでも対戦したヤンキースの主砲・ジャッジも出席予定。58本塁打、144打点の2冠などでア・リーグのMVPを獲得したジャッジとは、エンゼルス時代のオールスター戦でア・リーグのチームメートになったことはあるが、グラウンド外での“共演”は初めて。今年1月の同イベントでは、昨年のナ・リーグMVPだったアクーニャ(ブレーブス)と記念撮影も行っており、メジャーをけん引する2大スターのレアなツーショット実現が期待される。1席395ドル(約6万800円)の一般客向けのチケットも即完売が見込まれる。
今年1月は愛犬のデコピンを同伴したことも話題になった。その後の2月に結婚を発表した、真美子夫人の姿があるのかも注目される。
▽大谷とジャッジの対戦 エンゼルス時代の22年6月2日、ダブルヘッダー第1試合で「投手・大谷」としてジャッジと初対決。初回に中前打、3回に左中間ソロを浴び2打数2安打だった。2日前の5月31日は初回に、大谷の中堅への大飛球をジャッジがジャンプして好捕し、本塁打を阻止。今年6月7~9日のヤンキースタジアムでの3連戦では大谷が計13打数2安打0本塁打1打点で、ジャッジは11打数7安打3本塁打5打点。ワールドシリーズは大谷が19打数2安打、ジャッジが18打数4安打1本塁打3打点だった。
▽全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の晩さん会 ベーブ・ルースがヤンキースで初めて世界一になった翌年の1924年1月に初開催。毎年1000人近いゲストを招待し、来年1月が節目の100回目。前年度のMVP、サイ・ヤング賞、新人王など受賞者を表彰する。取材に最も協力的だった選手に贈られる「グッドガイ・アワード」、逆境を強い心で乗り切った選手が選ばれる「ハート・アワード」など笑いあり、涙ありの趣向で行われる。