元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が19日、自身のSNSを更新。国民民主党の玉木雄一郎代表(元グラドルとの不倫で役職停止中)と日本維新の会の新代表に選出された吉村洋文大阪府知事の「年収103万円の壁」を巡る“空中戦”に言及した。
与党は18日、所得税が生じる「年収103万円の壁」に関し、国民民主党に提案した123万円への引き上げを2025年度の与党税制改正大綱に明記する方向で最終調整に入った。25年分所得から適用する。国民民主とは合意に至っていないが、各党幹事長が25年からの壁引き上げで一致したことなどこれまでの経緯を踏まえる。
この与党の姿勢に、玉木氏は自身のXで「見切り発射とは驚きました」と反発し「もともと、財務省の戦略は、・維新の新体制が発足次第、関係部局が接触・当初予算の修正等で盛り込める政策を探る・国民民主、維新、立民で予算に対する影響が最も『安上がり』の政党と握るということだったようなので、最近の維新幹部の発言を聞いていると、維新と握る算段がついたということなのでしょうか」と維新に“疑いの目”を向けた。
吉村氏は自身のXで、この玉木氏の投稿を貼り付けた上で「玉木さん、我々は何も握っていません。103万円の壁突破には賛成の立場です。憶測は控えて頂いた方がよいかと。地獄の底まで、本気で腹括ってやる、一緒に178万円目指してやろう、というなら、協議しましょう。但し、パフォーマンスはなしです。僕らも実現したい公約がありますので」と財務省との“密約”を否定した。
橋下氏は、2人のやり取りを報じた「維新・吉村代表が“財務省と密約説”否定 国民・玉木代表に反論し『103万円の壁』協議を提案」と題した記事を引用し、「維新と国民民主が自分の手柄だけを考えれば政府与党の思うつぼ。まさに囚人のジレンマ。維新と国民民主は分断されずに横連携することによってこそ一緒に手柄を取れる関係」と指摘。
続く投稿で「こういう肝心要の協議には、かつてのような国対委員の飲み食いの人間関係、人脈、パイプなどは全く不要。責任者同士の真剣なペットボトル協議による。政権交代ではなく政権変容によって政治の時代は変わった。飲み食い国対政治を絶対視する永田町脳ではついて来れないだろう」と私見をつづった。