元阪神の関本賢太郎氏(46)が18日放送のABCテレビ「これ余談なんですけど…」(水曜後11・17)にゲスト出演。元阪神・下柳剛氏(56)の有名な“グラブ叩きつけ”事件について語った。
番組ではこの日のゲスト、関本氏と元阪神の鳥谷敬氏への質問を街の阪神ファンから募ったが、その中に「下柳さんが怒った時の心境は?」との質問があった。
事件が起きたのは2007年10月1日の横浜(現DeNA)戦。5回1死一塁。二ゴロを二塁手の関本氏が捕球し、二塁封殺を狙って送球したが、遊撃手・(田中)秀太氏の足が早く離れたため二塁がセーフになった。
さらに遊ゴロを秀太氏が弾いてしまい、ついに下柳氏は激怒。グラブを地面に投げつけた。1死満塁で再び遊ゴロ。秀太氏が二塁へ送球したが、関本氏から一塁への転送がセーフとなり、再び下柳氏はグラブを叩き付けた。
「かまいたち」濱家隆一から「下柳さんは怖い先輩という」と確認された関本氏は「まあテレビなんでね。テレビなんで怖くても怖くないって言うべきなんですけど、むっちゃ怖いんですよ」とぶっちゃけ。
「まあチーム自体が優勝争いもかかってて、下柳さん自体も2ケタかかってた試合やったかな、結構大事な試合やったんですよ」と回顧。「アウトカウントとかももう忘れるような出来事やったんですよ」と話し、「合計3個のエラーが重なってその間に2回グローブ叩きつけてるんですけど、よく後からスコアブック見たら、僕にエラーは1個もついてないんですよ。あれ、これラッキーや。全部秀太さんのせいやんって思いながら」と振り返った。
それでも「秀太さんも、なぜ秀太さんがそもそもショート守ってたんかなって思ったらトリ(鳥谷氏)のせいなんですよ」と関本氏。「ずっと試合に出続けてる男が、なんか出てないんですよ。だから秀太さんが出てるわけで」と強調した。
鳥谷氏はその時「ケガしてたんですよ」とポツリ。それは鳥谷氏のせいなのかと聞かれても、関本氏は「秀太さんも久々に1軍上がってきて、なんか鳥谷が試合に出られへんかもしれへんから、とりあえず来いみたいな感じで1軍に呼ばれたら、ほんまに鳥谷出られへんぞ、お前スタメンやぞみたいになったからもう。先輩やけどバクバクしてるわけですよ。ドキドキしてて、なんでもないゴロを後逸したりとかっていうのが重なって重なって」と事情を説明した。
「でグローブ叩きつけられて余計に舞い上がって」と語ると、「だから最後の打球なんか、下柳さんショートゴロ狙って投げてるんですよ。打たせてぼてぼての当たりがショートに向かって飛んで来たら、ボールより先に“行ったぞコラァ!”って言ってるんですよ。その声に(秀太氏は)またびっくりして“ウワア~”って」と明かして笑わせた。
それは緊張をほぐすためだったのかと問われても「そんな状況じゃないです。もうビビリ上げてるもんね」と鳥谷氏。かまいたち・山内健司が「メッチャ怖い人ちゃう」と話すと、鳥谷氏は試合にこそ出ていなかったが、点を取られている状況のため、ベンチ裏で代打出場の準備をしていたところ、下柳氏が近づき「“なんでお前出てないんだ!”って自分も1回怒られてますからね。裏で1回怒られてます」と暴露した。
関本氏は「今トリが“なんでお前が出てないんだ!”って怒られたって言ってますけど、それより前は“なんでお前が試合出てんねん!”っていっつも怒られてるんですよ」とも証言。濱家が「もう詰んでるやん」と驚いたように話すと、鳥谷氏は「そういう人だったですね」と明言した。