フィギュアスケートの全日本選手権が、20日から大阪の東和薬品ラクタブドームで行われる。
19日に各種目の公式練習が実施され、男子では11年ぶりの出場となり今季限りでの引退を表明している37歳の織田信成((大阪スケート倶楽部)が調整。曲かけではSP「マツケンサンバ2」に乗って動きを確認した。
「僕の息子とほぼ年齢が一緒の子と試合をするのは申し訳ない気持ちもあるけど、全力でやっている姿を見せたい。膝と腰がもたないけど、最後、全身全霊で臨みたい」
自身にとってラストとなる全日本には、普段は試合やショーに来ることが少ない長男ら家族も応援に駆けつける予定。この日の取材時に家族の話を問われると、感極まって大号泣した。「ちょっと待って、なんで泣いてるん…」と言いながら、報道陣を前にティッシュで涙を拭いた。
37歳という年齢にも負けず、4回転―3回転の連続トーループなどを組み込む予定。「キスアンドクライが“クライアンドクライ”になるかもしれない」と冗談を飛ばしつつ「泣けるぐらいの演技をしたい」と抱負を語った。