関西運動記者クラブが2024年度に活躍した選手、団体等を称える「第68回関西スポーツ賞」の受賞者が19日、決まった。表彰式は今月26日に大阪市内で開催される。
【団体】
▽京都国際高硬式野球部 第106回全国高校野球選手権大会において初優勝。京都勢68年ぶりの制覇で、外国人学校をルーツに持つ高校としても初の栄冠に輝いた。
▽ヴィッセル神戸 Jリーグ1部で2年連続2度目の優勝。天皇杯でも5大会ぶり2度目の優勝を飾り、クラブ初の2冠を達成。
▽立命大女子陸上部 10月の全日本大学女子駅伝で大会新の2時間3分3秒の大会新記録を樹立して9年ぶり11度目の優勝を飾り、名城大の8連覇を阻止した。
▽パリ五輪総合馬術団体日本代表(北島隆三、田中利幸) パリ五輪総合馬術団体で日本勢としては1932年ロサンゼルス五輪の西竹一(バロン西)が金メダルを獲得して以来92年ぶりのメダルとなる銅メダル。
▽パリ五輪フェンシング男子フルーレ団体日本代表(飯村一輝) パリ五輪男子フルーレ団体で金メダル。飯村はチーム最年少ながらアンカーとして貢献。
【特別・功労】
▽阪神甲子園球場 「甲子園大運動場」として1924年8月1日に開場以来、高校野球の聖地となり、35年からは大阪タイガース(現阪神タイガース)の本拠地としても親しまれる。開場100年。
【特別】
▽桐敷 拓馬(阪神) 今季は両リーグトップ70試合に登板し3勝1敗、43ホールドポイント、防御率1・79をマークし、自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手を獲得。
【功労】
▽岡田 彰布(プロ野球阪神前監督=24年10月に退任発表) 23年シーズンから阪神監督に復帰し、同年にチームを18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に導く。
▽古川 高晴(アーチェリー=近大職員、24年10月に現役引退表明) 04年アテネ五輪で初出場し、12年ロンドン五輪男子個人で銀メダル獲得。21年東京五輪では史上初の団体銅メダル、個人銅メダル。パリ五輪で日本勢最多に並ぶ6大会連続夏季五輪出場。
▽大橋 悠依(女子競泳=イトマン東進、24年10月に現役引退会見) 21年東京五輪で400メートル、200メートル個人メドレーでともに金メダルを獲得し、日本競泳女子史上初の2冠を達成。パリ五輪にも200メートル個人メドレーで出場した。
▽清水 希容(空手=ミキハウス、24年5月に現役引退発表) 13年に全日本選手権において史上最年少で初優勝し、以降7連覇。14、18、23年アジア競技大会3連覇、14、16年世界選手権連覇。21年東京五輪では銀メダル。
【個人】
▽玉井 陸斗(水泳男子飛び込み=JSS宝塚スイミングスクール、須磨学園高) パリ五輪の男子10メートル高飛び込み銀メダル。日本飛び込み界初の五輪の表彰台に上がった。
▽樋口 黎(男子レスリング=ミキハウス) パリ五輪57キロ級で、日本勢の夏、冬の五輪通算200個目の金メダルを獲得。
▽阿部 一二三(男子柔道=パーク24) パリ五輪66キロ級で金メダルを獲得し、21年東京五輪に続く連覇を達成。
▽上地 結衣(女子車いすテニス=三井住友銀行) 4大会連続のパラリンピック出場となったパリ大会でシングルス、ダブルスともに金メダル。
▽前田 穂南(陸上女子マラソン=天満屋) 24年1月の大阪国際で2時間18分59秒をマークし野口みずきが保持していた日本記録を19年ぶりに更新。パリ五輪にも出場予定だったが、右大腿骨疲労骨折で欠場となった。