巨人から海外FA権を行使し、オリオールズと年俸1300万ドル(約20億円)の1年契約で合意した菅野智之投手(35)が19日(日本時間20日)、オンラインで入団会見に臨み、意気込みを語った。
オレンジ色のネクタイ、スーツ姿の菅野は「野球で勝負していくんだという強い気持ちしかない」と覚悟を口にした。
そして、日本で12年キャリアを積んだ上でのメジャー挑戦に「全然難しくない決断でしたし、この舞台に立つのが夢だったので、ある程度、日本ではやれたと思うので今回の決断は難しくなかったです」ときっぱり語った。
また、2017年のWBCを振り返り「ドジャースタジアムで投げて(メジャー挑戦という意思が)明確になって、心から投げたいと思った」とし「オリオールズには素晴らしいキャッチャー、ラッチマンがいるのでバッテリーを組むのが今から楽しみです」と笑みを浮かべた。
巨人、オリオールズの先輩となる上原浩治氏との会話についても言及。「上原さんからも契約が決まった時に連絡いただいて“何でもわからないことがあったら聞いてね”と言われた。次に行くのは3月とかになると思いますけど、街のこととか。チームは上原さんの時と変わっているのでわからないことがあると思いますけど、メジャーリーグの大先輩なのでいろいろ教えてもらいたいです」と話した。
チームはエース格のバーンズがFAになり、去就は不透明なまま。今季15勝3敗、防御率1・67でMVPに選ばれた菅野は、新天地でも先発ローテーション投手の一角として期待されている。
NPBでの通算成績は276試合に登板し、136勝74敗、防御率2・43。2度の沢村賞、3度のMVPを受賞している。