9人組女性アイドルグループ「Next☆Rico」(ネクストリコ)が、今月17日に待望の初シングル「恋するチャップリン」をリリースした。2020年3月、新型コロナウイルス禍の中で産声を上げた同グループは、研究生ユニットとしての結成から数えるとまもなく5年。3人体制となった時期もあったが、今年6月に9人組の大所帯となり、念願のシングル作品を発表した。次世代のブレイクを目指すメンバーがスポニチアネックスの個別インタビューで自らの個性や今年のとっておきエピソードをたっぷり語る。第1回は、「ふわりちゃん」こと井上ふわりの登場です。
――初シングル「恋するチャップリン」。どんな曲で、初めて聞いた時の感想や想いを教えてください。
井上「初めて聞いた時、歌詞がすごく言葉遊びというか、韻を踏んでいてキャッチーだなと感じました。『これ、自分たちの声になったらどうなるんだろう』ってワクワクしましたね。実は表題曲の『恋するチャップリン』の前に、カップリングの『シンガロング』と『One Hundred』を先にレコーディングしていたんですが、これらの曲はまた違った雰囲気で、特に『シンガロング』はかっこいい系、『One Hundred』は可愛いけど少しシックな印象もありました。グループのコンセプトが『徹底的にかわいいを追求して、アイドルファン全員を虜にする』というものなんですけど、『恋するチャップリン』はまさにそのコンセプトにピッタリで。この曲をファーストシングルとして出せるのが本当に嬉しいです」
――お気に入りの歌詞や振り付けはありますか?
井上「お気に入りの振り付けは2番の『夢の中会えたなら伝えたいこの気持ち』という部分です。ここは私とノエルちゃん(宮嶋ノエル)の2人のパートになっていて、他のメンバーが両サイドにいる中で、私たち2人で真ん中を歩く振り付けになっているんです。なんだか花道を歩いているような感じで、そこがすごくお気に入りです」
――今年6月から新体制の9人体制になりましたね。どんな変化がありましたか?
「以前は5人体制で活動していたんですが、9人になったことで本当に華やかさが増しましたね。お客さんからも『迫力が出た』とか『見ごたえがある』と言っていただけることが多くなりました。実は一時期3人体制だった時期もあって、その時は私と先輩の雛瀬(ひいな)さん、吉村(侑莉)さんの3人で活動していました。本当に辛い時期で、ライブの本数も減ってしまって……でもその期間を3人で乗り越えてきた分、今9人になったグループを見ると、『こんなに増えた!』と感慨深いものがあります。後から入ってきてくれたメンバーもみんないい子たちで、とても心強い存在です」
――ご自身のキャラクターについて教えてください。
井上「キャラクターは、自己紹介で『ネクスト1の癒しガール』というキャッチコピーをいただいています。これは、すごく尊敬している元アイドルで、現在はスタッフをされているユカフィンさんがつけてくださったもので、とても大切にしています。ただ、本当に癒せているか自信がない部分もあって、もっと自分を磨いていきたいです。あと、今の9人では年齢的にも“お姉さんチーム”に入ることが多いので、もっとしっかりしなきゃなと思いつつ、なかなか完璧にはできなくて。でも、そこも含めて自分らしく成長していきたいです。
――特技はありますか?
井上「私、美大出身で、グラフィックデザインを得意としています。学生時代に授業でポートフォリオを作るために触れていたソフトを活用して、今はグループの提携店舗のお手伝いもしています。お店で配布するブロマイドのデザインや掲示物の制作などを担当していて、今回のシングルに合わせたキャンペーンでも、ブロマイドをデザインしました。写真を加工したり、デザインを整えたりするのが好きなので、もっと専門的に勉強して、いつかジャケットや衣装デザインにも挑戦したいです」
――今年を振り返って、印象深いエピソードを教えてください。
井上「今年の1月2日に出演させていただいた『アイドル初夢ライブ』が印象的です。これは大きなライブの出演権をかけたイベントで、普段の私たちでは出演が難しい規模のステージでした。配信イベントとして開催され、ファンの皆さんが熱心に応援してくださり、私たちメンバーもスケジュールを調整して作戦会議をしたり、一丸となって取り組んだ結果、出演することができました。それが2024年最初のライブで、『今年はいい年になるといいな』と思っていましたが、6月には新メンバー4人が加入して、さらに勢いが増しました。 そして、2年9カ月ぶりのCDとなるファーストシングルをリリースできたことが、一番心が動いた出来事です。私は加入後すぐの頃にミニアルバムを出させていただいたのですが、それ以来のCDリリースで、メンバーと喜び合った瞬間は忘れられません。ずっとライブ中心の日々だったので、CDが出せたことが本当に嬉しかったです」
――来年に向けた抱負や目標を教えてください。
井上「グループとしては、セカンドワンマンライブを開催したいです。次は、ファーストワンマンライブよりも大きな会場で行うことが目標です。現実的に一歩一歩進みながら、確実にステージを成長させていきたいですね。 個人的には、もっとおしゃべりが上手になりたいです。ラジオのお仕事や雑誌のインタビューに挑戦してみたいなと思っています。トーク力を磨いて、もっと多くの場面で自分の魅力を発信できるように頑張りたいです!」