今季、広島でプレーしたトーマス・ハッチ投手(30)が、韓国プロ野球(KBO)、斗山ベアーズとの契約を解除したと20日までに韓国メディアが報じた。
韓国メディア「スポーツ朝鮮」によると、ハッチは11月19日に斗山と総額100万ドル(約1億5000万円)で来季契約を結んだ。ただ、メディカルチェックを通過できず、「契約をわずか1カ月で電撃キャンセルした」という。
ハッチは20年にブルージェイズでメジャーデビュー。今季、契約金45万ドル(当時約6600万円)、年俸85万ドル(当時約1億2000万円)で広島に加入し、開幕ローテーション入りしたものの5試合で0勝3敗、防御率7・36と未勝利に終わり、1年での退団が発表されていた。
同メディアはメディカルチェックによる契約解除は「異例のこと」とし「良い助っ人投手を迎え入れるための国内球団の競争が過熱して起きた事態だ」と伝えた。
斗山がハッチ側の資料に基づいて健康状態を確認した。同時に現地の関係者を通じてハッチの体の状態をチェックした上で契約を進め、ウィンターミーティングに球団職員を派遣した際にメディカルチェックを行うことに合意した。斗山関係者が「競争チームがいたので(契約を)早くした」と契約を急いだ理由を明かした。また、斗山は今季、外国人投手に故障が相次いだことから、メディカルチェックを厳しくしたという。
契約解除となったハッチに代わり、斗山は今季ドジャースで2試合登板したザック・ローグ投手(28)と総額80万ドル(約1億2000万円)で契約した。