J1名古屋は20日、クラブOBで元日本代表FWの玉田圭司氏(44)が25年シーズンからトップチームのコーチに就任すると発表した。
玉田氏は名古屋でのべ11年間プレー。クラブがリーグ初優勝を決めた10年の湘南戦では決勝点を挙げるなど黄金期を支えた。また、日本代表でも06年、10年と2大会連続でW杯に出場。06年大会1次リーグ・ブラジル戦での1得点を含め、国際Aマッチ通算72試合出場16得点を誇る。
今年から高校サッカーの名門・昌平で監督を務め、わずか就任5カ月でチームを高校総体王者に導いた。全国高校サッカー選手権大会は埼玉県予選で敗れたが、選手の個性を生かす指導法は評価が高い。
名古屋は今季11位でフィニッシュ。総得点44と低調だった。7年ぶりに古巣復帰するレジェンドのストライカー育成に期待が高まる。
クラブを通じての玉田氏のコメントは以下のとおり。
「来シーズンからコーチに就任させていただくことになりました。選手として一番長く在籍した、思い入れのある名古屋グランパスに戻れることをとてもうれしく思っています。チームの勝利に貢献できるよう、監督、選手を精いっぱいサポートさせていただきます。よろしくお願いします」
◇玉田 圭司(たまだ・けいじ)1980年(昭55)4月11日生まれ、千葉県浦安市出身の44歳。柏―名古屋―C大阪―名古屋―長崎でプレー。J1通算366試合99得点、J2通算164試合34得点。1メートル73、68キロ。利き足は左。