◇フィギュアスケート全日本選手権第1日(2024年12月20日 大阪・東和薬品ラクタブドーム)
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米ボストン)代表選考会を兼ねる全日本選手権が20日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕。女子SPは4連覇を狙う坂本花織(24=シスメックス)が78.92点で首位に立った。16歳の島田麻央(木下グループ)が75.58点をマークし、2位につけた。3位は千葉百音(19=木下アカデミー)で74・72点だった。
坂本は女子で史上9人目の4連覇を狙う今大会。3位だったGPファイナルから帰国した10日に胃腸炎となり、1日ほど寝込んだという。練習再開後は滑りのスピードが落ちていることを感じ、体幹や太腿裏を重点的に鍛え「ゼロからリスタート。逆に疲れ残さず、改めて体をつくり直せた」と語っていた。
冒頭で幅のあるダブルアクセルを決めると、流れるように3回転ルッツも着氷。グランプリファイナルでは転倒した後半の3回転フリップ―3回転トーループの連続ジャンプも着氷した。スピンでも最高評価のレベル4をそろえ、全ての要素で加点を引き出した。演技後は笑みを浮かべながら大きくうなずいた。
島田は冒頭でジュニアでは規定で跳ぶことができないトリプルアクセルに挑戦。着氷したものの、回転不足と判定された。それでも3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプ、単独の3回転フリップは成功し加点を引き出すと、ステップ、スピンでも高い評価を得た。