旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)が、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(9月に解散)の元副代表石丸志門氏に提示した1800万円の補償金を超える賠償責任がないことの確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、さいたま地裁であった。
石丸氏は争う姿勢を示し、1億8000万円の補償金を求める書面を地裁に提出した。
訴状によると、スマイル社の被害者救済委員会は2月、石丸氏への性加害の補償金を1800万円と提示。同社は、金額に不服を訴える石丸氏と、さいたま簡裁で民事調停を続けたが折り合わず、11月に調停を取り下げ地裁に提訴した。
石丸氏は取材に、被害者への補償金が不十分だとして「私個人というより、被害を受けた全ての方に対する裁判でありたい」と語った。