将棋の第32期銀河戦は21日、決勝が配信され、丸山忠久九段(54)が藤井聡太王将(22)=7冠=を下し、2年連続優勝を果たした。銀河戦の連覇は第8、9期の羽生善治九段(54)以来、2人目。藤井は昨年も決勝で丸山に敗れ、2年連続の準優勝となった。
収録は9月27日。丸山は12月には達人戦も制している。以下は一問一答。
――優勝の喜びを。
「今は対局が終わった直後なので、喜びというよりほっとしている」
――決勝を前に藤井対策は?
「どこをとってもスキがない相手。今さら対策を立てても、と(笑い)。特にきょうのためにという対策は立ててなかった」
――2年連続優勝について。
「出来過ぎ。それは結果が偶然でた感じ」
――連覇は羽生九段が2回記録しているが、3連覇はだれも達成していない。来年に向けて。
――「その辺は全然考えず、一番(一局)勝てれば。一局一局が勝負なので。何局か指せればうれしい」
――藤井に決勝で2年連続勝利というのは大きいのでは?
「きょうの内容もそんなにこちらが良かったわけではない。その辺は特に思っていないが、今後藤井さんと対局できる機会もどれだけあるか分からない。そういう機会があれば大事にしていきたい」
――藤井キラーとしてその名が広まりそうだが。
「局数も少ないし、早指し戦は時の運もある。自分としてはなんとも思っていない(苦笑)」
――50代で結果を出せた。同世代に勇気を与えたのでは?
「結果を出せても出せなくても、とりあえず頑張るのがいいのかな。50代は無理してはいけない(笑い)」
――以前から筋トレで体を鍛えている。将棋にも有意義と考えている?
「将棋の勉強をしたほうが有意義。ただ健康とか、人生には有意義では(笑い)。筋トレの方は将棋より成長しているのかな」
――若い者にはまだまだ負けないという思いは?
「ないです(笑い)。若い人からは教わらないと。あははは」
▼準優勝・藤井 昨年の対局では丸山九段の強さを感じたので、自分自身集中して精いっぱい指さなければいけないと思った。結果は仕方ない。ただ本局は途中で指しやすそうなところもあっただけに、そこで間違えてしまったこは残念。丸山九段の力を感じることが多かった。