大リーグ公式サイトは20日(日本時間21日)、来年1月21日(同22日)に発表される全米野球記者協会(BBWAA)記者による殿堂入りの投票結果を予想。同サイトの55人の専門家が誰に票が集まるかを予想し、史上2人目、野手では初の満票選出が期待されるイチロー氏は確実に選出されると予想された。
同サイトは、それぞれの専門家が自身の意見ではなく、BBWAAの投票者がどうするかについての予想を依頼。55人全てがイチローが殿堂に選出されると予想した。
2位はアストロズ、メッツなどで通算422セーブを挙げたビリー・ワグナー氏が54票を集めた。3位やヤンキースなどで通算251勝を挙げたC・C・サバシア氏で36票。4位はブレーブスなどで通算434本塁打をマークし、楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ氏で5票、5位はマリナーズで通算169勝を挙げたフェリックス・ヘルナンデス氏が2票だった。
最も多くの投票が集まった殿堂入り選手の組み合わせは、イチロー氏、ワグナー氏、サバシア氏の3人。32票と全体の過半数を占めた。次に多かったのが、イチロー氏とワグナー氏だけの17票で、この2つの組み合わせで55票中49票を占めた。
1936年の開始から過去88年、選手として殿堂入りしたのは計276人。うち満票は2019年、メジャー史上最多652セーブを挙げたヤンキースの守護神マリアノ・リベラ氏しかいない。イチロー氏の1年目での選出は確実だが、満票での選出なるかに注目が集まっている。
≪75%以上得票で選出≫米野球殿堂入り選出方法 メジャーで10年以上プレーし、引退から5年経過した選手が対象。全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上在籍する記者が最多10人を連記する投票で、75%以上の得票で選出される。得票率5%未満は翌年から候補を外れ、5~74%の候補も10回目までに75%に届かなかった場合、候補から外れる。日本選手では過去、14年に野茂英雄氏、18年に松井秀喜氏が候補入りしたが5%に満たなかった。