◇フィギュアスケート全日本選手権第2日(2024年12月21日 大阪・東和薬品ラクタブドーム)
4組出場のペアSPが行われ、23年世界選手権優勝の“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が74・16点をマークし、5年ぶりの頂点へ向け首位発進した。
2人での3回転トーループでは三浦の着氷が乱れ、スピンでもズレが出た。デススパイラルも最高のレベル4を獲得できず。首位とはいえ、目指すのは世界トップだけに木原は「集中できていて、体の切れも良かった。平常心で2人とも臨めていたので、この状態でしっかり演技できなかったのが悔いが残る」と振り返った。
2週間前のGPファイナルは2位。帰国後は技術的なズレやプログラムの振付の修正に時間を割いた。木原は「練習でしっかりできていて自信持っていたんですけど、試合で発揮できずに悔しい。(練習で)できているからこそ悔しい」と力説した。
5年ぶりの全日本舞台だが、順位以上に留飲の下がる内容がほしい。木原は「僕たちは常に自分たちの戦いでやっている。フリーもファイナルより良い物をやってきている。絶対に大丈夫」と切り替え、三浦も「ファイナルよりも良い演技をできるようにしたい」と力を込めた。