今季限りで現役を引退した元オリックス外野手のT―岡田(本名・岡田貴弘)さん(36)が19日に放送されたBSジャパネクストの野球トークバラエティー「ダグアウト!!!」(木曜後10・00)にゲスト出演。恩師である2人の名将について語った。
今季限りで阪神監督を退任した岡田彰布氏(67)がオリックス監督に就任した1年目の2010年にパ・リーグ本塁打王に輝いたT―岡田さん。2009年は7本塁打だったが、翌10年には33本塁打を放って一気にタイトルを獲得した。
持ち前の才能が開花したきっかけは、就任直後の岡田監督からノーステップ打法への変更をアドバイスされたこと。「ずっと使ってくれてましたし、僕を見出してくれた方。見る目っていうのは凄いなと」とし、自身も指導者になった時には「見れるようにしたい」と“お手本”に挙げた。
岡田監督について「選手としゃべんないんで。僕も新聞を見て、新聞とか記者の方から聞いて。こんなこと言ってたんや…って」と基本的に選手との会話はないとしたT―岡田さん。
昨季までオリックスをパ・リーグ3連覇に導き、今季限りで退任した中嶋聡前監督(55)については「スタメン出るの、めちゃくちゃ遅いんですよ」とし、「シートノック前ぐらいに“あっ、俺きょうココ守るんや…”って。本当にそれぐらいの感じで」と明かした。
そして、「ある意味、選手に緊張感を持たせるためにやってたっていうのもあると思うんで」と想像。スタメンから外れて試合前練習から当該選手の入り方が「緩くなってしまう」ことを防いでいたのではないかとした。
「でも…。ホンマに悩んでたみたいです」と、シートノック直前までオーダーを悩みに悩んでいた中嶋前監督の苦労にも思いをはせたT―岡田さん。
また、「オリックスあるある」について聞かれると「監督よう代わります」と答え、大のオリックスファンで、番組MCを務めるお笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右(56)から「我々でも分かる」とツッコミを受ける場面も。
気を取り直して「サウナ」と改めて回答し、本拠・京セラドームのサウナ施設について「5人ぐらい(入れるスペース)。結構サウナ入ってる人、多くて。中嶋さんも結構…ずっと入ってたっすね」と指揮官と選手の“裸の付き合い”にも言及した。
選手とほとんど会話のない岡田監督とは違い、中嶋監督は選手との会話も多い。先に中嶋監督がサウナにいても選手たちは気にせずドアを開けていたそうだが、野球談議が長くなるのか「岡田さんじゃないんで。中嶋さんなんで。コミュニケーション取れるんで。出たい時に出れない…みたいな」と笑わせていた。