楽天・早川が仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、倍増以上となる3700万円アップの年俸7000万円で更改。4年目の今季は初の開幕投手を務め、球団左腕で初の2桁となる11勝を挙げ、11月の国際大会「プレミア12」にも出場した26歳は「凄く自信になった。もっとレベルアップできれば」とさらなる飛躍を誓った。
約1時間に及んだ交渉の席で熱く球団側に訴えたのは「雰囲気づくり」だ。サッカー好きの左腕は今月8日に同じ楽天グループであるJ1神戸の湘南戦をノエスタで生観戦。ファンと一体となって躍動し、見事にリーグ連覇を達成した選手たちの姿に感動した。同時に近年は結果を残し続けている神戸と3年連続4位に低迷しているチームとの差を痛感。「強いチームは、こういう雰囲気でやっている」と再確認した。
だからこそ、後輩にも厳しい言葉を投げかけた。1年目で5勝を挙げた古謝が「早川さんに追いつけるように」と話していたことを聞くと「追いつくだけでいいんですかね。追い越さないといけないと思う。自分も若手に負けないぞ、という姿を見せたい」と誓う。
「神戸は(リーグ)連覇、天皇杯優勝で2冠。自分たちも、セレモニーや優勝パレードをしたい」と早川。来季の12年ぶりのリーグ優勝と日本一を見据え、表情を引き締めた。(花里 雄太)