阪神の桐敷は“馬”とともにマウンドで躍動する。来季からミズノとアドバイザリー契約を結んだ左腕は、ウエアや道具類に馬のイラストを刺しゅう。「拓馬」の名にあやかり、馬車馬のようにフル回転する。
「マークをつくれることになって考えていた時に、ちょうど自分の漢字に馬があった。格好良くつくることができたのでそれをデザインした」
今季は両リーグ最多の70試合に登板し、43ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手賞を受賞。中国で馬は「成功」などの意味を持つ縁起物とされており、さらなる飛躍を後押ししてくれそうだ。
この日は高槻市で行われた「リアルtoss野球盤in高槻市」のイベントに参加。決勝戦では従来は小学生5人のチームに加わり、主将兼6番打者を務めた。5回には同点弾を放つなど、優勝に貢献。「みんなが喜んでくれて本当に良かった。みんなに(自分の名前が)広まってもらえるようにもっと頑張りたい」。来季も百万馬力の鉄腕を披露する。 (杉原 瑠夏)