来季からJ3に昇格した高知が22日、来季新監督に秋田豊氏(54)が就任すると発表した。
今季監督を務めた吉本岳史氏(46)は退任。来季からは新潟のコーチ就任が決まっている。
元日本代表で、98、02年W杯に出場した秋田氏はこれまでに京都、町田、岩手の監督を歴任。21年には岩手をJ3からJ2昇格に導いている。
また高知は、今年初開催となったJ3・JFL入れ替え戦に、JFL(日本フットボールリーグ)2位で進出。J3で19位のYS横浜を2戦合計3-1で下し、初のJ3昇格を決めた。発足9年目で、四国で唯一Jクラブのなかった高知県から42都道府県目のJクラブ誕生となった。
クラブの公式HPでは、吉本氏の談話を以下の通り、発表した。
【吉本岳史監督】
今シーズンでチームを退団します。
この選択をするまで本当に悩み、非常に苦しい時間を過ごしました。共に想いをもって歩んできてくれた一人ひとりの顔が浮かばないわけがありません。
ご納得いただけない方もいると思っています。それでも、いつか私の選択がこの大切な地元高知に何かを返すことができると信じて、この決断に至りました。
これまで高知ユナイテッド SCで思いの炎を紡いでこられた選手、スタッフ、サポート企業、メディア、高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆様。そしてどんな時もチーム、選手の背中を押し続けてくれた高知ユナイテッド SC サポーターの皆様。5年間本当にありがとうございました。
思い返してみれば、コーチで2年、監督として3年。昨年の天皇杯の快挙、国体優勝、リーグ戦2位から悲願のJ3参入。高知ユナイテッドSC の歴史に1ページずつ刻むことができました。その喜びを忘れることはありません。
最高の仲間に出逢い、素敵な方々に支えていただいた至福な月日でした。もっと成長し、もっと良い指導者になって、たくさんのサッカーファミリーに愛される人間力を身につけて、また皆様にお会いできることを楽しみにしています。これからも挑戦と共に生きていきます。
▽高知ユナイテッド 四国で唯一、Jクラブがなかった高知県に初のJリーグ加盟クラブを誕生させることを目的に16年に高知UトラスターFCとアイゴッソ高知を統合して発足。20年からJFLに参入し、今季が5季目。ホームタウンは高知市を中心とした全県。エンブレムにはカツオ、黒潮の荒波、土佐闘犬の化粧まわし、よさこい祭りの鳴子板など同県のイメージが描かれている。クラブカラーは赤、緑。