将棋の第32期銀河戦は21日に決勝が配信され、丸山忠久九段(54)が藤井聡太王将(22)=7冠=を下し、2年連続優勝を果たした。同戦の連覇は第8、9期の羽生善治九段(54)以来、2人目。
藤井は昨年も決勝で敗退。昨秋時点は全8タイトルを含め、出場資格のある4棋戦も全制覇したが、今年は一般棋戦全てで優勝を逃した。対局後は淡々とした表情で「結果は仕方ない。ただ本局は途中で指しやすそうなところもあっただけに、そこで間違えてしまったことは残念」と話した。
東京・将棋会館で9月27日に収録されたもので、藤井にとっては同会館最後の公式戦だった。
丸山は12月4日にも達人戦を制し、羽生世代の存在感を誇示。2年連続優勝を「出来過ぎ。結果が偶然出た感じ」と謙遜し「今後藤井さんと対局できる機会もどれだけあるか分からない。そういう機会があれば大事にしていきたい」とコメントした。趣味の筋トレが将棋に好影響を与えているかと尋ねられると「将棋の勉強をした方が有意義。ただ健康とか、人生には有意義では。筋トレの方は将棋より成長しているのかな」と明るく笑った。(我満 晴朗)