南北海道代表として夏の甲子園に初出場した札幌日大のエース・小熊梓龍投手(3年)が21日、桐蔭横浜大に合格した。プロを目指してきた最速144キロ左腕は“4年後”の即戦力入団を見据えて進学を決断。「4年間といえゆっくりしている暇はない。目標を見続けて練習していきたい」と力を込めた。
優勝した京都国際と対戦した甲子園初戦は、先発で3回1/3で7失点。低めへの制球に苦しみ「バットに当ててくるコンタクトの力や簡単に空振りしない粘り強さ」を体感した。夏までは長いイニングの投球を見据えて「そこまで力を入れず」に投げていたが、夏以降は体重を3キロ減量。フォームも見直し「出力を上げた中で今までの自分のボールを失わないこと」を掲げて自分と向き合っている。
夏の南北海道大会準決勝で投げ合った北照・高橋幸佑(中日5位)らのプロ入りに「その人にしかない何かがあると思った」と話す。大学4年間で、自分にしかないものを追求していく。「プロに行くだけでなく、すぐ活躍できる力を付ける」勝負の4年間が始まる。(竹内 敦子)