大リーグ公式サイトが21日、ヤンキースが22年のナ・リーグMVPで7度オールスター選出のポール・ゴールドシュミット一塁手(37)と1年1250万ドル(約19億5000万円)の契約で合意したと報じた。
一塁はこのオフのヤンキースの補強ポイント。24年の一塁手のポジションは、打率.216、出塁率.284、長打率.335で16本塁打のアンソニー・リゾが主に務めていた。ゴールドシュミットもカージナルスで打率.245、出塁率.302、長打率.414で22本塁打と低調で、キャリアで最も悪い成績だったが、ヤンキースはベテランの復活に期待する。
22年のMVPシーズンはOPS.981で35本塁打だった。そのオフ、ゴールドシュミットはヤンキースのアーロン・ジャッジと会う機会があった。ともにMVPを獲得したシーズンで、タンパにあるヤンキースの春季キャンプ地で一緒にバッティング練習をし、その後、ランチを共にしながら打撃に関する考え方を共有した。ゴールドシュミットはその後、ジャッジについて「地球上で最も優れた打者の一人で最高の人間の一人」と絶賛している。
ゴールドシュミットの加入により、ヤンキースの打線には元MVPが4人そろうことになる。ジャッジ(2度)、ジャンカルロ・スタントン(1度)、コディ・ベリンジャー(1度)で、4人そろうチームは史上7度目となる。
ゴールドシュミットの加入は、ヤンキースが別の補強を進める手助けとなる可能性もある。ヤンキースはカージナルスのノーラン・アレナド三塁手にも関心を示しており、アレナドはトレード拒否権を持っているが、ゴールドシュミットとの友情が移籍の決断を後押しするかもしれない。