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7カ月ぶり再戦のヘビー級頂上決戦は3団体統一王者ウシクが返り討ち! フューリーに3-0判定勝ち

スポニチアネックス 2024年12月22日 8時33分

 ◇プロボクシング WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ 3団体統一王者 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)<12回戦>WBA2位・WBC1位・WBO1位 タイソン・フューリー(英国)(2024年12月21日 サウジアラビア・リヤド)

 7カ月ぶりの再戦となったプロボクシングのWBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチは21日(日本時間22日)に行われ、3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)が挑戦者の前WBC同級王者タイソン・フューリー(36=英国)に3-0で判定勝ちした。ジャッジの採点は3者とも116-112でウシクを支持した。戦績はウシクが23戦全勝(14KO)、フューリーが34勝(24KO)2敗1分け。

 序盤から一進一退の展開となった。自己最重量の281ポンド(約127.4キロ)で臨んだフューリーが、長いリーチの左ジャブを放ちながら右のフックやボディー、アッパーをヒット。前戦より約1.1キロ重い226ポンド(約102.5キロ)のサウスポー、ウシクは飛び込みながら左ストレートや右フックを打ち込んだ。

 6回以降はウシクが攻め込むシーンが増え、フューリーも時折左にスイッチしながらアッパーなどで迎撃。終盤の11、12回は激しい打ち合いとなったが、ウシクの左が何度もフューリーの顔面をとらえた。終了ゴングが鳴るとフューリーは両腕を突き上げ、ウシクはリング上にひざまずいて十字を切った。判定が告げられると、普段は冗舌なフューリーはリング上でのインタビューに応じず、プロモーターのフランク・ウォーレン氏と何事か話して引き揚げた。

 5月に行われた初戦では後半優位に立ったウシクが9回にダウンを奪い、2-1で判定勝ち。フューリーからWBCのベルトを奪取して史上初となるヘビー級4団体王座統一に成功し、クルーザー級と合わせて2階級で4団体統一を成し遂げた。フューリーとの契約には再戦条項があり、ウシクは指名試合を回避するためIBF王座を返上。今回は3つのベルトの防衛戦となっていた。ファイトマネーは両者合わせて1億9000万ドル(約297億円)とされ、ウシクが55%、フューリーが45%を受け取ることになっている。

 ▼ウシク (採点は正当かと聞かれ)自分はジャッジではない。スポーツマンであり、アスリートだ。彼(フューリー)は素晴らしいファイターで、素晴らしい対戦相手だ。(初戦と合わせて)素晴らしい24ラウンドだった。自分のキャリアの中でも信じられないような24ラウンドだった。本当にありがとう、フューリー。

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