日本プロ野球名球会が22日、ベルーナドームで不動産、建設業の「立飛グループ」創立100周年記念事業として開催された立川オールスターズとのエキシビションマッチに臨んだ。軟式球、7回制の特別試合。2―2の同点で迎えた7回に、名球会が劇的なサヨナラ勝利を飾った。
約2万人の観客の前で、先発の工藤公康氏が3回まで41球、2安打1失点の熱投。2―2で迎えた7回にドラマが待っていた。チームを指揮した古田敦也理事長は先発出場後にベンチに退いていたが、「代打、俺」とばかりに打席に立つと、中前打で出塁。荒木雅博氏が犠打で走者を二塁に送り、最後は小笠原道大氏が左前にサヨナラ適時打を放った。
古田氏は「荒木は打ちたいと言ったが送りバントさせた」と采配し、「いい試合になった。最後に良いところを見せることができた」と振り返った。小笠原氏はボールを引きつけ、現役時代をほうふつさせる逆方向への流し打ち。MVPに輝き「何とか当てるのが精一杯だった。ファウルにならなくて良かった。最後、最高の形になったので良かった」と語った。気温7度の中で、熱い試合で観客を喜ばせていた。
<名球会スタメン>
(1)左・小笠原道大
(2)中・栗山巧
(3)右・稲葉篤紀
(4)DH・ラミレス
(5)一・駒田徳広
(6)三・田中幸雄
(7)捕・古田敦也
(8)二・井口資仁
(9)遊・荒木雅博