「トレジャーボクシングプロモーション」代表で元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏(33)が22日までに「トレジャーボクシングプロモーション」公式YouTubeチャンネルを更新。15日に実施されたWBOアジアパシフィック(AP)ミドル級タイトルマッチについて語った。王者の国本陸(27=六島)が初回2分39秒、TKOで同級2位の挑戦者・竹迫司登(33=ワールドスポーツ)を下し、2度目の防衛に成功した。
伊藤氏は「勝敗を分けたのは微妙な差。国本は(竹迫に対し)どう戦えばいいのかを考えてきた。竹迫は普通にやれば勝てると自分のことをやってきた」と見解を説明した。21年5月の日本ミドル級タイトルマッチでは当時王者の竹迫が挑戦者の国本を初回KOで退けた。この試合でプロ初黒星をつけられた国本は再起後、竹迫の返上により空位となった日本王座を22年4月に決定戦で獲得。23年12月にはWBOAP王座も獲得し再戦に臨んだ。
伊藤氏は「竹迫は自分の距離で戦った。ジャブ、ジャブを打って右フック。国本選手は竹迫得意の右フック、そしてジャブの差し合いを凄く研究していた。前回(21年5月の日本王座戦で)倒されたロング気味の右フックを全部ガードしていた」と指摘した。試合までに伊藤氏は竹迫と話す機会があり、竹迫は右フックで倒した前回の印象が頭に強く残ってる様子だったという。伊藤氏は「竹迫は(自らのパンチをブロックされているうちに)だんだんボクシングが雑になって、右ショートを食らった。効かされて動きが散漫になり振り、モーションが大きくなった。全部(カウンターを)合わされていた」と試合展開を振り返った。
そして「国本選手はアッパレだよ。この試合を受けるのは怖かったと思う。1ラウンドで負けた相手と、もう1回やる。でも、ここ(竹迫)を超えないと自分を超えられないと思って挑んだ。格闘技は特に気持ち、心理面の影響が大きい。新旧、世代交代の試合だった」と話した。