マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏に密着したMBS/TBS系のドキュメンタリー番組「情熱大陸」の前編が22日、放送された。
引退から5年がたち、今年10月には代名詞である背番号51と並ぶ51歳を迎えた。番組は一日の始まり、欠かさないトレーニングのシーンから始まる。11台もの特殊なマシンで関節を刺激し、血流を高め、「しなやかな動き」を磨く。加齢による衰えも加味してメニューは現役時代よりもハード。「きつ…」と漏らしつつ、「限界点がどこにあるか探して」と前だけを向く視線は現役時代からブレがない。
そして自らハンドルを握り、本拠地のT―モバイル・パークへと車を走らせる。そんな日常に密着し、レジェンドの今を伝えた。
愛弟子ともいえるフリオ・ロドリゲスへの思い。キャッチボールの相手は、毎回務めた。そして引退後、毎年オフになると欠かさないのが高校球児たちへの特別指導。現在は日本の高校野球のライブ配信を見るのが夏の夜の楽しみで、その様子も伝えた。
今回は情熱大陸初の2夜連続放送。23日には後編が午後11時56分~午前0時56分まで、60分拡大版として放送される。なおイチロー企画の前編はTVerで見逃し配信中。後編では高校野球女子選抜チームとのエキシビションマッチへ向けて、あの松井秀喜氏との10年ぶりの再会にも密着。舞台裏が細やかに描かれる。