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【M-1】令和ロマン 史上初の連覇達成!3連覇は?松井ケムリ「もう出たくないです!」宣言も…

スポニチアネックス 2024年12月22日 22時18分

 漫才日本一を決める「M-1グランプリ2024」が22日、東京・六本木のテレビ朝日で開催され、昨年王者の令和ロマンが大会史上初の連覇を果たした。

 ファーストラウンドは、まさかの2年連続トップバッターで登場。同級生が結婚し始めたという高比良くるま(30)が、焦って子供の名前や、なぜか名字まで考え出し、それぞれのメリット、デメリットをコミカルに説明するという、実体験をまじえた漫才を披露。ツッコミの松井ケムリ(31)とも抜群のコンビネーションで、いきなり850点の高得点をたたき出した。新鋭バッテリィズの861点には及ばなかったものの、堂々の2位で最終決戦へ進んだ。

 最終決戦は、戦国時代にタイムスリップさせられた松井が、高比良が一人複数役を演じる戦国時代の人たちとコミカルに交流する様子を表現。歌ネタまで盛り込んだおバカ漫才に運命を託した。9人の審査員による投票では、5人が令和ロマンを支持。3票のバッテリィズ、1票の真空ジェシカをしのいで、頂点に立った。

 両腕でガッツポーズを作る松井に、笑顔でおじぎした高比良。反応はそれぞれだったが、軽く握手して喜び合った。高比良が「去年の倍、うれしいです。マジでうれしい!」と感情をあらわにすると、松井は「悔いなくやれました」と安堵した。「もう出たくないです!」とM-1卒業を宣言したが、審査員のアンタッチャブル柴田英嗣は「もう出たくないと言ってますけどね。何連覇目指すのか楽しみですね」と再々挑戦を予言するように話した。

 ボケの高比良と、ツッコミの松井による若きコンビ。昨年、結成5年8カ月という異例の早さで初出場ながらM-1を制覇した。すると、優勝会見の席で高比良が「M-1大好き、来年も出ます!」と、連覇へ挑戦することを突然、宣言。松井は驚きながら、「来年も出るみたいです!」と続き、笑わせた。テレビ出演など引っ張りだこになる多忙の中、話術に磨きをかけての再挑戦だった。

 20回目を迎えたM-1で、これまで連覇はなかった。08年王者のNON STYLEは翌年、敗者復活から勝ち上がったが、決勝3位で連覇の夢はついえた。その連覇を阻止したパンクブーブーも、翌10年に連覇へ挑戦したが、同じように決勝で3位と涙をのんだ。また03年に優勝したフットボールアワーは、3年後に再挑戦。決勝で惜しくも2位と、2度目の頂点を阻まれた。過去には人気コンビも挑んだ2度目の頂点を、令和ロマンがついに実現させた。

 20回の節目を迎えた今年のM-1は、史上最多1万330組がエントリー。8月から1回戦がスタートした。3回戦では資格最終年の人気コンビ・モグライダーや、エルフ、土佐兄弟、すゑひろがりずなどが敗退。準々決勝でも最後の挑戦となったロングコートダディが敗れたほか、ミキ、東京ホテイソン、ヨネダ2000、からし蓮根なども姿を消した。

 決勝は真空ジェシカ、トム・ブラウン、ヤーレンズ、エバース、ダイタク、令和ロマン、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロック、決勝前の敗者復活戦から勝ち上がったマユリカが加わった計10組で争われた。司会は今田耕司と上戸彩、審査員は若林正恭(オードリー)山内健司(かまいたち)柴田英嗣(アンタッチャブル)哲夫(笑い飯)石田明(NON STYLE)礼二(中川家)博多大吉(博多華丸・大吉)塙宣之(ナイツ)海原ともこ(海原やすよ ともこ)。敗者復活戦は陣内智則と齋藤飛鳥が司会、審査員を井口浩之(ウエストランド)久保田かずのぶ(とろサーモン)斎藤司(トレンディエンジェル)野田クリスタル(マヂカルラブリー)渡辺隆(錦鯉)が、それぞれ担当した。

 ◇令和ロマン 慶大のお笑いサークルで出会ったボケの高比良くるま(30)、ツッコミの松井ケムリ(31)により、2018年結成。19年、令和元年初日からコンビ名を「魔人無骨」から変更。20年、NHK新人お笑い大賞で大賞を受賞。人気アニメをいじり倒すネタを得意とする。M-1はこれまで昨年の準決勝敗退(敗者復活戦2位)が最高成績だったが、昨年初優勝。史上初の連覇を目指して今年、再挑戦していた。吉本興業所属。

 ◇M-1グランプリ 2001年にスタートした、漫才日本一を決める賞レース。10年を最後にいったん休止され、15年に復活した。優勝賞金は1000万円で、そのほかにさまざまな副賞が用意される。出場資格は規定変更を経て、現在は「結成から15年以内」。昨年は令和ロマンが優勝した。

 【M-1グランプリ歴代優勝者】第1回(2001年)中川家/第2回(02年)ますだおかだ/第3回(03年)フットボールアワー/第4回(04年)アンタッチャブル/第5回(05年)ブラックマヨネーズ/第6回(06年)チュートリアル/第7回(07年)サンドウィッチマン/第8回(08年)NON STYLE/第9回(09年)パンクブーブー/第10回(10年)笑い飯/第11回(15年)トレンディエンジェル/第12回(16年)銀シャリ/第13回(17年)とろサーモン/第14回(18年)霜降り明星/第15回(19年)ミルクボーイ/第16回(20年)マヂカルラブリー/第17回(21年)錦鯉/第18回(22年)ウエストランド/第19回(23年)令和ロマン

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