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【全国高校駅伝】金哲彦氏 久保凛は本職800メートルで自己ベストを1~2秒縮めれば世界で戦える

スポニチアネックス 2024年12月23日 6時2分

 ◇全国高校駅伝(2024年12月22日 たけびしスタジアム京都発着 女子5区間21・0975キロ)

 女子800メートルの日本記録保持者で東大阪大敬愛の久保凛(2年)は、2区で12分47秒の区間賞を獲得した。本職はトラック競技ながら、初の都大路で16人抜きの快走を披露。6位入賞を果たしたチームの原動力となった。

 【金哲彦の目】区間記録には届かなかったものの、久保の走りは別格だった。日本の女子長距離選手の中では長身の1メートル67で、しかもストライドが大きい。だからゆったり走っているように見えてもペースは速く、たすきを受けた順位が後ろの方だったとはいえ、16人抜きは素晴らしい。

 今は800メートルが本職だが、長い距離への適性もある。短距離から中距離に移行した選手だと3キロ、4キロを走るのはきついが、彼女の場合は本格的に陸上を始めたのが中学生になってからで、短距離の選手のようにパワーで走るタイプではない。フォーム的にも上下動がないので、長い距離を走っても体力の消耗が少ない。

 800メートルでは自己ベストをあと1~2秒縮めて1分57~58秒で行ければ世界でも戦える。今はマラソンもスピード時代。スピードはなかなか後天的にはつかないので大きなストライドを生かした彼女のスピードは、いずれ距離を延ばした時にも大きな武器になるはずだ。 (駅伝マラソン解説者)

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