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「海に眠るダイヤモンド」は歴史的名作 豪華キャストら感謝伝える 國村隼「日本のドラマの中で…」

スポニチアネックス 2024年12月23日 10時10分

 俳優・神木隆之介(31)が主演を務めるTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(日曜後9・00)最終回が、22日に放送された。神木をはじめとしたキャスト陣がクランクアップに際し、作品への思いを語った。

 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。

 同作は、「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年)、現在上映中の映画「ラストマイル」など数々のヒット作を生み出してきた、野木亜紀子氏×塚原あゆ子氏×新井順子氏という強力チームが手掛けた。

 神木は同作で、俳優人生初となる「一人二役」に挑戦した。1955年の「端島パート」では、端島の炭鉱員の家で生まれ育った鉄平を、「現代パート」では現代の東京に生きるホストの玲央を演じていた。

 本作のオールアップは、ドラマの象徴ともいえる端島銀座のセット。斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、中嶋朋子、國村隼、土屋太鳳、沢村一樹らがそれぞれ笑顔で撮影を終えた。充実の笑顔を見せる一方、感極まるキャストも。その様子を見守るスタッフ陣も涙を流し、作品愛の詰まった感動のオールアップとなった。

 主要キャストが続々とクランクアップするなか、最後に残った主演の神木は、一足先に撮影を終えた宮本が見守るなかクランクアップを迎えた。スタッフからの「鉄平・玲央役神木隆之介さん、クランクアップです!」の声にガッツポーズで応え、塚原あゆ子監督から花束を受けとると、「見てくださった方々の記憶に、そして歴史に残る名作だと思っています」と笑顔で語り、「今まで自分が感じたことのない芝居をしている感覚があり、役を生き抜くことができたと思います」と約5カ月間にわたる撮影を振り返った。

 最後は、宮本による一本締めでキャスト・スタッフ万感の思いで撮影を締めくくった。

 <神木隆之介>

 日曜劇場の主演のお話をいただいた時、プレッシャーが大きくて、人生経験がもっとないと背負えないのではと思っていたのですが、スタッフさんの顔を見てこの方々についていけば大丈夫と心に決めて参加させていただきました。一人二役ということで大変なこともいっぱいありましたが、現場が本当に楽しくて、毎日勉強させてもらって、今まで自分が感じたことのない芝居をしている感覚があり、役を生き抜くことができたと思います。見てくださった方々の記憶に、そして歴史に残る名作だと思っています。ありがとうございました。

<斎藤工>

 作品のクオリティ以上に、現場が素晴らしく、厳しさもありながらずっと思いやりがあって撮影が本当に大好きでした。今日もエキストラさんが自主的に炊き出しをしてくれたり、画面に映らない部分のぬくもりや思いやりが充満していて、そのエネルギーが視聴者さんに届いているんじゃないかと思います。素晴らしい人たちに出会えて、同じ方向に向かえたことを誇りに思っております。

<杉咲花>

 朝子の人生を噛み締めながら撮影を終えることができました。本当に素晴らしい人間讃歌の物語に参加させていただき光栄でした。自分の想像を超えるくらいスタッフの皆さんは大変だったと思いますが、心と体力を尽くして現場を作ってくれる姿がとても素敵でした。ありがとうございました!

<池田エライザ>

 正直抱えきれないほどのリナの苦しみがずっとあったのですが、現場に来ると「おはようございます」から「ありがとうございました」と帰るときまで、最後の瞬間まで温かくみんなで助け合いながら日々過ごせて、リナのそれでも生きるという力に励まされ続け、端島の島民のエネルギーに心を救われ、すごく恵まれて幸せだったと思います。ありがとうございました!

<清水尋也>

 約5カ月間本当にお世話になりました。本当に素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんに囲まれて、毎日充実した日々を過ごすことができました。偉大な先輩方に囲まれてお芝居をさせていただくことは、自分にとってもこの上ない経験で、毎日挫折もしましたし、その分成長もさせていただきました。これからの人生を生きる上でのエネルギーをたくさんいただいたので、役者としてもこの経験を活かして、より成長した姿でまた皆さんとお会いすることができればと思います。ありがとうございました!

<中嶋朋子>

 本当に素晴らしい皆さんとご一緒できて、素晴らしい作品で…端島で生きられてよかった! ありがとうございました!

<國村隼>

 素晴らしい役者の皆さんとご一緒できたのもそうですし、このドラマは本当にこれまでの日本のドラマのなかで、すべてのクオリティを全部飛び越している作品だと初回から思っておりました。素晴らしい脚本があって、監督の素晴らしいイマジネーションがあって、素晴らしい役者さんたちと一緒に端島の住人になれたことは本当に光栄です。お客さんに誇れる作品に参加できたこと、ありがとうございました!

<土屋太鳳>

 まずは、こんなにも素晴らしい世界観を作ってくれたスタッフさんに心から感謝します。あまりにセットが素敵で壊してしまうのがもったいないなと、百合子が端島を離れる時の感情を痛感しております。百合子としては、抱えているものが大きく繊細だったので、眠れない時もありました。塚原監督はじめ塚原組のプロフェッショナル、野木さんの選び抜かれたセリフ、心豊かな俳優さん方とお芝居できたことが、本当にパワーになっていました。百合子を通して学んだことをしっかりと次の世代に語り継いでいきたいと思います。

<沢村一樹>

 あんなに暑い時から、こんなに寒い頃まで、長い撮影期間お疲れ様でした。こんな壮大な物語の中に参加させていただきありがとうございました。初めましてのキャストも多かったですが、毎回すごいところを見せつけられて、國村さんといいシーンを作っていただいたり、皆さんのおかげで最後まで役を生きることができました。

<宮本信子>

 撮影中は幸せな気持ちでいづみ役を務めさせていただきました。この年齢でいづみのようなスケールが大きくて、会社を引っ張っていくような女性の役はそうそうできるものではないです。私はいい役に恵まれたと思っています。ありがとうございました。

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