26年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の出場枠獲りが懸かる来年3月のフィギュアスケート世界選手権(米ボストン)代表会見が23日、大阪・東和薬品ラクタブドームで行われた。
全日本選手権で7位に終わった佐藤駿(エームサービス・明大)も出席。ミスが続いたフリーの後は過呼吸の症状で医務室に直行した中で、会見後の取材で当時の状況を明かした。
「あんまり覚えていなくて…。終わってから最初のインタビューを受けて、そこまでは大丈夫だったけど…。フリーーの前に恐怖心を抱いてしまっていて、そこから解放された安心感だったり、いろんな感情から倒れ込んでしまった」
一時は手足の感覚もなくなるなど苦しい状態が続いたが、医師やコーチらに「大丈夫、大丈夫」と声をかけられたながら介抱され、約2時間後に回復。「記憶はあんまりない」というが、やはり不完全燃焼に終わったフリーの悔しさは募った。
「楽しく終わりたいなと思っていたけど、それを出し切ることができなかった。ここぞで決めきる力不足を改めて痛感したし、自信はあったけど、つけきれていなかった。自分で思っている以上に自信をつけていかないといけないと思ったし、緊張感のある試合でも結果を出せるように日々、練習していきたい」
国際競技力などが評価され、五輪の枠取りが懸かった世界選手権の代表に選ばれた。初出場となる大舞台へ「日本男子の未来も懸かってくる。そういったプレッシャーの中でも良い結果を出せるようにしたい」と抱負を語った。