ロッテの鈴木昭汰投手が23日、故郷・茨城県土浦市の市立土浦第五中学校で「志を立てる」をテーマに教育講演会を行い、約460人の生徒たちに「夢に向かって頑張ること」の大切さなどを訴えた。
土浦市で生まれ育ち、高校も市内にある常総学院に進学した鈴木は、高校からプロ入りは果たせなかったものの、法大を経て20年ドラフト1位でロッテ入り。4年目の今季は51試合に登板して2勝2敗、5セーブ、27ホールドと大活躍し、球宴出場、さらには侍ジャパン選出と飛躍の1年となった。「僕は夢を叶えるために、もう1回同じことを繰り返せないぐらい頑張ったつもり」と振り返り、「夢を諦めない人が夢を叶える人なんだと思う」と強調した。また、生徒からの質疑応答コーナーでは「一番努力したことは?」の質問に「努力を続ける努力をした。継続が一番大事」と回答、「やめたいと思った時にどうしたか?」の質問には「野球をやめたいと思ったことはないけど、努力をやめたいと思った時には“3時間後の自分”に問いかけた」と自身の経験を明かし、継続の大切さを伝えた。
これまで野球教室に参加したことはあるものの、講演会は初めてだったが、「これから他の中学校、高校であるかもしれないですし、母校でもやってみたい」と今後の開催にも意欲満々。さらに「僕にとってこの土浦っていうのは特別なので、貢献していけたらと思っている」と郷土愛全開で、「ふるさと大使やりたいんですよね。もっと多くの人に土浦の良さを知ってもらいたいし、僕が土浦出身ということも知ってもらいたい」と、観光大使などのオファーがあれば、引き受ける意欲を示した。
もちろん、活躍も継続していくつもりだ。26年にはWBCも控えており、「もちろんWBCは頭にある。でも、来年活躍しないと、そもそも、それもないので。まずは本当にロッテで優勝するため、2年連続で活躍して、自分のためにもチームのためにもプラスになるようなピッチングだったり、成績を残していきたいなと思ってます」と来季に向けて表情を引き締めた。