NPBに投手を輩出し続けてきたトヨタ自動車に、またも好右腕が現れた。来年がドラフト解禁年の入社2年目となる後藤凌寿(22)は、最速155キロと社会人屈指の剛腕。「大学から目標は変わらずプロに行きたい」との意気込み通り、大きな注目を集めて勝負の年を迎える。
入社1年で自己最速を3キロ更新させるなど成長著しい。今年9月には社会人野球日本代表としてU23W杯に出場し、先発の一角を担った。今秋の社会人野球日本選手権では、救援2試合で4イニング無失点と日本一に貢献。「代表を経験してからピンチで慌てなくなりました」と大舞台での経験が進化を促している。
大学4年時は右肩・肘を痛め、ドラフト指名漏れを味わった。社会人ながら成長過程にいる右腕は、直球を一級品に磨いて即戦力の評価を得るつもりだ。
◇後藤 凌寿(ごとう・りょうじゅ)2002年(平14)2月16日生まれ、三重県出身の22歳。大池中では軟式野球部に所属し、四日市商(三重)では投手と遊撃手を担う。東北福祉大では3年秋に大学日本代表候補の強化合宿に参加。トヨタ自動車では入社1年目から都市対抗と日本選手権に登板。1メートル83、82キロ。右投げ右打ち。