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細田守監督新作発表 時空を超えた冒険物語「果てしなきスカーレット」 来年冬に日米同時期公開

スポニチアネックス 2024年12月24日 5時2分

 細田守監督(57)の4年ぶりの新作となる長編アニメーション映画の製作が23日、都内で発表された。タイトルは「果てしなきスカーレット」で、来年冬公開。「誰もが知っている古典をベースにした、時空を超えた冒険物語」になるという。米ハリウッドメジャーのソニー・ピクチャーズが共同出資し、日本以外の全世界で配給することも決まった。

 興収66億円を記録した21年公開の「竜とそばかすの姫」以来。これまで主に親子やきょうだい、家族の絆をテーマに、3年おきの夏に新作を公開してきた細田監督が、4年以上をかけて製作する。「爽やかな映画とは毛色が違うと感じると思う」と主人公スカーレットのビジュアルを披露した。

 剣を腰に差した女性が、力強い視線で遠方を見つめている構図。「とある国の王女であるスカーレットは肌も汚れているし服もボロボロ。右上の現実ではないような厳しい混沌(こんとん)とした世界から、左側に希望の光を見ている感じ」と説明した。「とある古典を、現代で語ればどうなるか」が発想の起点。スカーレットの旅には同行者がいることも公表し、「アクションもあればロマンスもある。楽しんでもらえるエンタメ、ワクワクする映画の魅力を表現できれば。スカーレットという名前もキーワードになっています」と意味深に話した。

 脚本を読んだソニー・ピクチャーズが共同製作を申し出て、少なくとも日米同時期公開が決まり「アニメの可能性を広げるために、技術的な実験を繰り返す、ただでさえ大変な作業をしているので間に合うのかとも思う」と苦笑い。それでも「これまで積み上げてきた技術から、さらに高度なものを目指す新たな挑戦。世界中に関係のない人が一人もいない普遍的な物語なので、新鮮な驚きを感じてもらえると思っている」と自信ものぞかせた。

≪東宝年間興収が歴代1位≫

 細田監督の新作を発表した東宝は、今年の年間興収が910億~920億円を見込んでいることを明らかにした。2016年の854億円を超え、歴代1位になる見通し。50億円超えのヒット作が6本出て総額を押し上げた。「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」(158億円)などのアニメが大ヒットしたほか、「キングダム 大将軍の帰還」(80億円)など実写も健闘した。

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