リーグ連覇、日本一奪回を目指すチームにどのようなプラス効果をもたらすか。来季からソフトバンクがメンタルコーチを導入する。
メンタルパフォーマンスコーチの肩書でチームに加わるのが伴元裕氏(39)。米国でスポーツ心理学を学び、これまでもトップアスリートに指導してきた。
既に秋季キャンプで選手とのミーティングも行った。球団フロントは「リクエストも多かった。メンタルのところも科学的なアプローチで整えてもらい、選手の成長をサポートしていきたい」と招へいの意図について説明した。
ちなみに、自らのメンタル面に注目して大きく成長し、今季マウンドで「無心、無心、無心…」とつぶやきながら投げた尾形崇斗投手に感想を求めると次のような回答が返ってきた。
「小さなことから大きなことまで。ふとした時に聞きたいことを聞けるのでありがたいです。野球は失敗するスポーツなので。今であれば、回またぎをする時にどのような心境で臨めばいいか。今年は無心をテーマにうまくいったけど、来年はどうしたらいいか。こういったことを聞きたいですね」
今年の春先、ドジャースの大谷翔平が「メンタルを言い訳にはしたくないので。そこも含めて技術だと思っています」とコメントした。ソフトバンクを見ても、主力となっている選手は決まってマインドセット(心のあり方、考え方)もしっかりとしている。
一つのきっかけをつかめる可能性もある。特にこれから成功体験を積み重ねていく若手選手にとって、新コーチが大きな存在にもなりそうだ。(記者コラム・木下 大一)