J1神戸は24日、FW武藤嘉紀(32)との契約更新を発表した。今季神戸のリーグ連覇に貢献してMVPに輝いた武藤には複数のクラブが注目し、名古屋もオファーを提示していたが、21日に断りの連絡が入っていた。
クラブを通じた武藤のコメントは以下のとおり。
「この度、ヴィッセル神戸と契約を更新させていただきました。
多くのことを考える時間が必要でしたが、三連覇、そしてクラブの目標でもあるアジアNo.1を獲るために本気で僕を必要としてくれたヴィッセル神戸に全てを捧げる覚悟でこの決断をしました。
この決断を尊重してくれた家族のために、日々応援、サポートしてくれる方々のために、全てを尽くして全力でプレーを続けますので、引き続き応援よろしくお願いします。トモニ闘いましょう!」
今オフで契約が切れるストライカーに対し、名古屋が提示した年俸は推定3億5000万円。一方の神戸は当初の提示から上積みしても同2億7000万円だった。条件的には分が悪かったが、出来高報酬を高く設定し、さらに三木谷浩史会長直々に慰留に努めたもよう。
所属先選びの決め手を熱意としていた武藤の心を神戸が動かした。また来季J史上2クラブ目のリーグ3連覇、そして悲願のアジア・チャンピオンズリーグ制覇が狙える環境も有利に働いた。